あと3週間活動が続いていたら

 6週間という期間限定のボランティアでしたが、もしあと3週間活動が続いていたら○○がもう少しゴールに近づいていたかもしれない、そう思う部分もあります。もちろん活動の成果はすぐに目に見えるはずもなく、時間をかけて育っていく(大船渡の皆さんが育てていく)ものなので、「あと3週間あればもう少し種を蒔けたかもしれないのになあ」という感覚です。

 

 例えば、友結ファームのこと。「畑いじりをしない人達にとっても親しみやすく開放された場所」という実感を持ってもらう為に、ファーム内の整備(休憩できるあずまやの建設、草刈り…)と持ち寄り食事会であるお月見はまっぺしを行いました。はまっぺしでは自治会やファーム委員会の皆さんの団結力が表れとてもあたたかい時間が流れていましたが、目的である「畑いじりをしない人も気軽に…」はあまり達成できなかったように思います。

 このはまっぺしで6週間の活動は終わってしまったのですが、あと少しだけ時間があれば、このはまっぺしを踏まえた何かを仕掛け、今回は様子見で来られなかった人にもアプローチするチャンスがあったかもしれないなと感じます。

 

 期間限定の活動の弱点は、アイディアがワンパターンになりがちなことです。例えば何かの参加者を募集する時は、よくちらしとポスターを作成します。時間をかけて一生懸命表現を練って、いよいよ配布して、そこで活動期間が終わってしまう。効果があったのかどうかわからないままなので、次の活動でも同じようにちらしとポスターをつくり…。自分たちがこれまで形にしてきたアイディアの評価(効果と反省)がよくわからないままなので、前回よりも効果的なアイディアを生み出しづらいのです。

 

 ひとつひとつの活動を丁寧にやらせてもらい、私たちとしては学ぶことがたくさんあります。ですが、「一生懸命○○をした」のところで活動への振り返りが終わってしまうと自己満足の活動になる可能性があります。それが相手にとってどうだったのか、どんな効果があったのか。測りづらいことではありますが、その部分の反省を意識し次回の活動につなげていくことで、支援の幅が広がるのではと思います。