越喜来のNPO法人 リグリーンのお手伝い

 YFOの生活拠点がある大船渡市三陸町越喜来のNPO法人 リグリーン(正式名称:特定非営利活動法人 越喜来の景観形成と住民交流を図る会)のお手伝いをしました。

 

リグリーンのHPはこちら


活動内容

  •  休憩スペース(資材を使用したテント)設置
  • 花壇整備(間引き、移植)
  • めん羊の牧柵拡張作業
  • リグリーンわいわいマップの作成

やるべきことは「やらないこと」

 リグリーンの方々と一緒に、津波の浸水地域に整備されためん羊の牧柵増設や花壇の手入れを行いました。そのときの様子はリグリーンのHPをご覧ください。

 

 リグリーンは2012年1月に設立された新しい団体であり、これから長期的な見通しで諸問題を解決していこうとしている様子でした。

 

 その中で、私たちのように期間限定のボランティアがやるべきことは何でしょうか。

 

 例えば、花壇の水やりを私たちが毎日お手伝いしたとしたら。浸水地区である土壌のこともあり、日々の丁寧な手入れが欠かせないのですが人手が足りていない様子でした。私たちが水やりを手伝えば、YFOの派遣期間中は一時的に問題が解消されるかもしれませんが、私たちが帰った後は誰がその分を担うのでしょうか。水やりのお手伝いは、短期的に見ると「やれること」ですが、自立復興支援としての長期的な視点で考えると、「やるべきことではない」と言えます。「やらないことがやるべきこと」という判断も時には必要となるのです。

 

リグリーンわいわいマップ

 また、「ヨソモノの私たちだからできることはあるだろうか?」と試行錯誤した結果、「リグリーンわいわいマップ」を作成しました。これは、リグリーンで活動した時にメンバーが感じたことをイラストで表現したものです。

リグリーンの活動場所でこんなことをやったらいろんな人が楽しめそう…というイベント案
リグリーンの活動場所でこんなことをやったらいろんな人が楽しめそう…というイベント案
こんなことが浮かびました…提案書というよりは「アイディア集」に近いもの
こんなことが浮かびました…提案書というよりは「アイディア集」に近いもの

  「こんなふうなのも楽しそうだな」という思いで作りましたが、それは「こうなってほしい」という本格的な提案書とは少し違います。

 

 よそ者なりの素直な感想をお伝えすることで、それがきっかけになって何かが起これば(話し合うちょっとした機会であったり、はたまた「これはちょっと違うかな」という逆の意見から話が発展するであったり…)という目的で作成しました。 

 中央の俯瞰図は第一印象を明るくする為に描いたものですが、これについては少し注意が必要でした。というのも、こういった具体的な全体のビジョンは、ヨソモノが押し付けるものではなくリグリーンの方達が決定し共有するものだからです。印象の問題はとても扱いづらい問題ではありますが、こちらの意図と相手の印象の丁度良いバランスを見極めるのは難しいと感じました。

 

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最後に

 リグリーンを始め越喜来の皆さんと充実した時間を過ごさせていただき、感謝の気持ちで一杯です。手元が危なっかしい私たちにコツを教えてくださったり、越喜来のことをお話してくださったりと、どの作業も本当に充実した時間でした。

 さらに、皆でお弁当を食べたこと、初めてリグリーンの皆さんとたくさんお話できたBBQ、越喜来巡りなど、越喜来の皆さんの温かさと力強さに触れ、明日の活動へのエネルギーを何度もおすそ分けしていただきました。