仮設団地での夏祭り

  仮設団地で行われた夏祭りでは、「住民の方々の主体的な活動をサポートする」「人と人がつながるきっかけをつくる」ことを意識し、準備や運営をお手伝いしました。  

 


活動内容(共通)

  • 住民の方々の主体的な活動をサポート…お祭りの準備の手伝い、当日の運営補助
  • 人と人がつながるきっかけをつくる

主役は大船渡の皆さん

 どちらのお祭りも「主催:〇〇団地自治会」であり、あくまで私たちはそれに協力するというかたちで関わっています。 準備段階から、お祭りの主役は大船渡の皆さんなのです。

 

 外部団体がお祭りの準備から運営まで全てを担い、住んでいる人はお客さんとしてお祭りに関わる…それでは復興に必要な「大船渡の人達同士の」協力関係は生まれません。


 自分たちの手でお祭りをつくりあげるのは大変ですが、何よりやりがいがあります。お祭りを成功させようと互いに協力し、意見の食い違いなどの困難も乗り越えた時、前より団結力のあるコミュニティになっているはずです。

つながりの「種」を蒔く

 楽しげな空間に集い、解散し、また集い… その繰り返しの中で、「あの人この前も見かけたっけ」とお互いが存在を認識し始め、そのうち話をする機会があるかもしれません。

 

 仲良く「なるアシスト」をする。「つなげる」のではなく「つながる機会を見つけ出す、作り出す」

 


 そう考えると、私たちがやるべきことはつながりの「種」を蒔くことです。つながりの芽がいつ出るかはわかりませんし、それを育てていくのは私たちではなく住民の方々自身です。そこで、自分たちが媒介役となり、夏祭りの場に集った人達が少しでも多く接触する機会をつくろうと試行錯誤しました。

 

 人と人がつながるきっかけをつくる。例えば、テントを張るのにあと2人必要だったとします。そこでYFOのメンバーではなく近くのお父さんに声をかけてみます。もしそのお父さん達が知り合いでなければ、このテント張りを通してお互いの存在を認識するはずです。

 

 あらゆる場面につながりの種を蒔くチャンスは転がっている、そのことを意識しながら準備や当日の手伝いを行いました。